800 かれは、すでに得た(見解)〔先入見〕を捨て去って執着することなく、学識に関しても特に依拠することをしない。人々は(種々異なった見解に)分かれているが、かれは実に党派に盲従(分別なく人の言うがままに従うこと)せずいかなる見解もをそのまま信ずることはない。
修行者は、自らの人間的思考の運動(好き⇔嫌い)を制して、執着することなく、学んだ事柄についても依存することはない。世の人々は、それぞれの分別によって党派に分かれているが、修行者は、両極端の誘惑に打ち克ち、両極端に組することなく、あるがままに世の中を見、中道を歩む者である。