スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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二元論

人間的思考すなわち好き嫌いに分ける心を人間的思考と言います。

お釈迦様がお説きになった中道はこの両極端に偏らない事をお説きになりましたが、人間はすぐにこの2つの思考(好き、嫌いに分けようとします)

また、この好き嫌い(幸福、不幸)
この人間的幸せを求めて行くとその幸せを掴んだとしても必ず反対のものが現われてくるすなわち振り子のようなものなのです。例えて言うとその幸せと同等の苦しみがくっついている幸せと言えます。人間は、この苦しみがくっついた幸せを求めて幸、不幸を繰り返す運動をしているわけです。幸せを掴んでも、時間と共にそれは失われていく

お腹がすいた時に食事をとったらその瞬間は満腹で幸せです。しかし、時間と共に必ずお腹が減って来る(苦しくなる)
人間は、この肉体で感じられるような幸、不幸を実生活でも繰り返して生きているのです。

また、人間的思考は、ものごとを六根で感じ取ってすぐに分けようとします。
好き嫌いに分けようとします。例えば好きな人には、いろんな事をしてあげたいと思う逆に嫌いな人にはいけずをしたりします。そして、好きな人の中でもまた分けていくそうしてどんどん視野が狭くなっていきます。ですから、人間的思考では、ものごとのほんの一部分しかみていないのです。視野が狭くなっている。選択肢が少なくなるのです。

人間的思考が求める幸せは本当の幸せではありません
この人間的思考をよく気をつけてしっかり止めて仏の五智の思考に転換してこそ本当の幸せを掴むことができるのです。例えば人間的思考で思い描いた結婚相手(好きき嫌いで分ける)は、もの凄く視野が狭く少なくなります。そして、必ず反対のもの(結婚した幸せと逆の)も現われてきます。ごれを五智の思考に変換すると、分けない心で受け入れる相手も増え広い視野で相手を見つけることができます。このように人間的思考を止める事に気をつけましょう。

この人間的思考を止める力を思念と言います。