さてあなたは(「自分こそ勝利を得るであろう」と)思いめぐらし、心中にもろもろの偏見=人間的思考の運動(勝⇔負)を立ち上げ掴んだものを考えて、自らの人間的思考の運動(勝⇔負)を制し、邪悪を掃(はら)い除いた人(ブッダ)と論争しようと、やって来られたが、あなたも実にそれだけならば、それを実現することは、とてもできない
人間的思考の運動(勝⇔負)を立ち上げ、論争を仕掛けてくるものは、論争に勝てば真理に到達すると思っているのであろうか?かれらは称賛という自己満足のために論争を行ってるに過ぎない。故に賢者は論争から遠ざかり離れて、自らの人間的思考の運動を制して安穏を観たのである。