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仏教で最も古い教典群はパーリー語で書かれているものです。その中でも、スッタニパータの第4章5章は直説すなわちお釈迦様が実際に話された内容です。この事はブータン仏教で学ぶ高僧の方がはっきりおっしゃっています。その他の教典はその後編集されたものですが、スッタニパータの次に当時のものと言われるものにあの西遊記でお馴染みの三蔵法師が持ち帰ったとされる三蔵です。この三蔵とは、どのようなものかと言いますと、教典群をまとめたものを経蔵と言います。これは5つの部(ニカーヤ)にわかれているもので、漢訳では阿含経と言います。スッタニパータは、お釈迦様が話された事をそのまま記録したものですので、この阿含経が教典では、最も古い教典と言えます。次に律蔵これは、戒律をまとめたものです。そして論蔵これは、教典の説明や注釈をまとめたもの。この経蔵、律蔵、論蔵この3つを合わせて三蔵と言うのです。この三蔵がのちにパーリー語からサンスクリット語に翻訳されて、漢訳されたものが、大蔵経と言うものです。ただ、この大蔵経は、パーリー語の聖典と対応していない部分がありますので、パーリー語を訳したものを修行した方が良いでしょう。全5部からなるパーリー語の教典群の解説をします。
1、ティーガ・ニカーヤ(長部教典)~長阿含経
2、マッジマ・ニカーヤ(中部教典)~中阿含経
3、サンユッタ・ニカーヤ(相応部教典)~雑阿含経
4、アングッタラ・ニカーヤ(増支部教典)~増壱阿含経
5、クッダカ・ニカーヤ(小部教典)
ダンマパダ(法句)~法句経、ウダーナ・ヴァルガ(感興偈)、スッタニパータ(経集)~義足経、テーラガーター(長老偈)、ジャータカ(本生物語)