スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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2023年

スッタニパータ 武器を執ること937の解説

937 世界はどこも堅実(けんじつ)ではない。どの方角でもすべて動揺している。わたくしは自分のよるべき住所を求めていたのであるが、すでに(死や苦しみなどに)とりつかれていないところを見つけなかった。

 

 

世界はどこも堅実(けんじつ)=中道ではない。どの方角でもすべて思考の運動によって動揺している。わたくしは自分のよるべき住所を求めていたのであるが、すでに人間的思考の運動(生⇔死)による執着のエネルギーによる死や苦しみなどにとりつかれていないところを見つけなかった。

スッタニパータ 武器を執ること936の解説

936 水の少ないところにいる魚のように、人々が慄(ふる)えているのを見て、また人々が相互に抗争しているのを見て、わたくしに恐怖が起った。

 

 

水の少ないところにいる魚のように、掴むことができないものを求めて、人々が慄(ふる)えているのを見て、また人々が人間的思考の運動(打つ⇔打たれる)を立上げては、相互に抗争しているのを見て、わたくしに恐怖が起った。

 

スッタニパータ 武器を執ること935の解説

935 殺そうと争闘する人々を見よ。武器を執(と)って打とうとしたことから恐怖が生じたのである。わたくしがぞっとしてそれを厭(いと)い離れたその衝撃を宣(の)べよう。

 

 

殺そうと争闘する人々を見よ。両極端を得るために武器を執(と)って打とうとしたことから恐怖が生じたのである。わたくしがぞっとしてそれを厭(いと)い離れたその衝撃を宣(の)べよう。それは人間的思考の運動(打つ⇔打たれる)が交互に押し寄せてくるからである。

スッタニパータ 迅速934の解説

934 かれは、みずから勝ち、他にうち勝たれることがない。他人から伝え聞いたのではなくて、みずから証する理法を見た。それ故に、かの師(ブッダ)の教えに従って、怠ることなく、つねに礼拝して、従い学べ。」ーこのように師(ブッダ)はいわれた。

 

 

かれは、みずから自らの人間的思考の運動(快⇔不快)に打ち勝ち、他にうち勝たれることがない。他人から伝え聞いたのではなくて、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、観察によって真理を視ることによってみずから証する理法を見た。それ故に、かの師(ブッダ)の教えに従って、怠ることなく、思考の運動を止めて、つねに観察をし、真理に従い学べ。」ーこのように行えば解脱できると師(ブッダ)はいわれた。

スッタニパータ 迅速933の解説

933 修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに気をつけて学べ。諸々の煩悩(ぼんのう)の消滅した状態が「安らぎ」であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて怠ってはならない

 

 

修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに気をつけて学べ。諸々の煩悩(ぼんのう)の消滅した状態=人間的思考の運動(快⇔不快)を制した状態が「安らぎ」であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて思考の運動を制することを怠ってはならない