942 安らぎを心がける人は、眠りとものぐさとふさぎこむ心とにうち勝て。怠惰(たいだ)を宿らせてはならぬ。高慢な態度をとるな。
安らぎ心がける人、すなわち人間的思考の運動に気をつけて日々精進するものは、自らの反応の仕方に集中せよ。居眠りしてはならぬ。反応の仕方に注視することを面倒くさがってもならぬ。また出来ないからと言って、憂鬱にならないようにせよ。それもまた、人間的思考の運動だからである。常に集中を心がけ、怠惰を宿らせてはならぬ。逆に出来たからと言って、高慢な態度にも気をつけよ。全ての人間的思考の反応を制してかの聖者は安らぎを観たのである。