スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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中道

お釈迦様は、中道を説かれました。

これは、お釈迦様が6年間の苦行を行われ時に、解脱というのは、苦行でも無く、快楽に耽ることでも無く丁度バランスが取れた状態すなわち楽器の弦が張りすぎず緩すぎず丁度適した状態を保つことで正常な音を奏でることができるように、この状態を保つことが解脱への道だと悟ったのです。

すなわち快、不快、両極端に偏らない人間的思考を止めた人間的思考の波が立たない状態を保ち続ける事を中道といいます。
心の状態を常にこの波が立たない状態に保ち続ける事が大切です。

更にこのが波が立たない状態を六根すなわち

目(視界から来るところの見方、美しい、汚い(ある、ない)と言う見方の思考から離れその運動(波)を止める)
人間的思考で偏った見方をすると視野が狭くなっていくその視野を広げる(宝生如来の力)視野が広くなる(見方が広がる)ことで執著しなくなってくる。

耳(耳から入る音に対して快・不快と言う聴き方の運動(波)を止める)

舌(食べ物、味覚から来るところの美味しい、まずいと言う感じ方の運動(波)を止める)

鼻(臭いから感じるいい臭い、臭いと言う感じ方の運動(波)を止める)

蝕(蝕によって感じる快感・不快感と言う感じ方の運動(波)を止める)

意(意識の状態、好き、嫌いと言う運動(波)を止める)

すなわちこの人間の感受作用から来るエネルギーの感じ方を両極端に偏ること無くその運動を(波)を止める事が重要です。すなわちお釈迦さまは、この人間的思考の運動(波)をやめた状態を保ち続けなさいとおっしゃたのです。

人間の人生ですから、良いこと、悪いことが禍福縄のごとしと言うように交互に押し寄せて来るのが人生です。大ピンチに襲われたときにどうしても人間的思考の波が抑えきれない時は、このことばを思い出してください。『人事を尽くして天命を待つ』そして、しっかり、人間的思考を止めて行くのです。