スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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03月

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇894の解説

894 一方的に決定した立場に立ってみずから考え量(はか)りつつ、さらにかれは世の中で論争をなすに至る。一切の(哲学的)断定を捨てたならば、人は世の中で確執を起こすことがない。

 

 

 

人間的思考の運動(優⇔劣)の反応の仕方によって一方的に決定した立場に立ってみずから考え量(はか)りつつ、さらにかれは、その他の見方による人々と世の中で論争をなすに至る。一切の哲学的断定による執着を捨てたならば、人は世の中で確執を起こすことがない。

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇893の解説

893 自分の道を堅くたもって論じているが、ここに他の何びとを愚者であると見ることができようぞ。他(の説)を、「愚かである」、「不浄の教えである」、と説くならば、かれはみずから確執(かくしつ)をもたらすであろう。

 

 

 

自分の見方を堅くたもって論じているが、ここに他の何びとを愚者であると見ることができようぞ。他の説を、「愚かである」、「不浄の教えである」、と説くならば、かれはみずから確執(かくしつ)をもたらすであろう。かれは、自ら人間的思考の運動(優⇔劣)に陥り道を踏み外しているのだから。

スッタニパータ 並ぶ応答ー小篇892の解説

892 ここ〈わが説〉にのみ清浄があると説き、他の諸々の教えには清浄がないと言う。このように一般の諸々の異説の徒はさまざまに執着し、かの自分の道を堅(かた)くたもって論ずる。

 

 

 

人間的思考の運動(優⇔劣)により、ここ、わが説にのみ清浄があると説き、他の諸々の教えには清浄がないと言う。このように一般の諸々の異説の徒はさまざまに自らの考えに執着し、かの自分の執着した道を堅(かた)くたもって論ずる。