スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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2022年

スッタニパータ 迅速932の解説

932 諸々の出家(しゅっけ)修行者やいろいろ言い立てる世俗人に辱(はずかし)められ、その(不快な)ことばを多く聞いても、あらあらしいことばを以て答えてはならない。立派な人々は敵対的な返答をしないからである。

 

 

諸々の出家(しゅっけ)修行者やいろいろ言い立てる世俗人に辱(はずかし)められ、その(不快な)ことばを多く聞いても、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、あらあらしいことばを以て答えてはならない。立派な人々は、自らの思考の運動を制し、敵対的な返答をしないからである。

スッタニパータ 迅速931の解説

931 虚言をなすことなかれ。知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。

 

 

両極端を求めるように虚言をなすことなかれ。思考の運動を立上げて、知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。これらは全て人間的思考の運動(優⇔劣)である。

 

スッタニパータ 迅速930の解説

930 また修行者は高慢であってはならない。また(自分の利益を得るために)遠回しに策したことばを語ってはならない。傲慢(ごうまん)であってはならない。不和をもたらす言辞を語ってはならない。

 

 

 

また修行者は自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、快を掴んだとしても、高慢であってはならない。また両極端を求める行為である自分の利益を得るために遠回しに策したことばを語ってはならない。心の動揺(快)を制し、傲慢(ごうまん)であってはならない。心の動揺(不快)を制し、不和をもたらす言辞を語ってはならない。

スッタニパータ 迅速929の解説

929 修行者は、売買に従事してはならない。決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。

 

 

修行者は、人間的思考の運動(損⇔得)である売買に従事してはならない。人間的思考の運動である不快を立ち上げて、決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また、快を求めて村の人々と親しく交わってはならない。利益=両極端を求めて人々に話しかけてはならない。

スッタニパータ 迅速928の解説

928 修行者は、非難されても、くよくよしてはならない。称讃されても、高ぶってはならない。貪欲(とんよく)と慳(ものおし)みと怒りと悪口とを除き去れ。

 

 

修行者は、非難されても、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)である心の動揺(不快)を制し、くよくよしてはならない。称讃されても、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)である心の動揺(快)を制し、高ぶってはならない。両極端を掴もうとする貪欲(とんよく)と掴んだとしても慳(ものおし)みと掴めない怒りと悪口とを除き去れ。

スッタニパータ 迅速927の解説

927 わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いとを行ってはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術を行ったりしてはならぬ。

 

 

わが徒は、両極端を求めるような、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いとを行ってはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術を行ったりしてはならぬ。両極端に惹かれる思考を制して、あるがままに観察を行い真理を視よ。

スッタニパータ 迅速926の解説

926 多く眠ってはならぬ。熱心に努め、目ざめているべきである。ものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。

 

 

多く眠ってはならぬ。思考の運動を止める事を熱心に努め、観察に目ざめているべきである。修行をものぐさ(面倒くさがること)と両極端を求める偽(いつわり)りと修行と関係のない談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。

スッタニパータ 迅速925の解説

925 こころを安定させよ。うろついてはならない。後で後悔するようなことをやめよ。怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)に住まうべきである。

 

 

自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を怠ることなく制し、こころを安定させよ。うろついてはならない。後で後悔するようなことをやめよ。心を見張る事を怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)=中道に住まうべきである。

 

スッタニパータ 迅速924の解説

924 食物や飲料や硬(かた)い食べものや衣服を得ても、貯蔵してはならない。またそれらが得られないからとて心配してはならない。

 

 

自らの人間的思考の運動(安心⇔不安)を制することに努めよ。食物や飲料や硬(かた)い食べものや衣服を得ても、安心してはならない。またそれらが得られないからとて不安を制し、心配してはならない。

スッタニパータ 迅速923の解説

923 苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲観してはならない。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。

 

 

苦痛を感じることがあっても、修行者は自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、決して悲観してはならない。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。運動がもたらす反応を止めよ。