スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 迅速931の解説

931 虚言をなすことなかれ。知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。

 

 

何かを掴むために虚言をなすことなかれ。知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自らの人間的思考の運動(優⇔劣)を制し、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。

スッタニパータ 迅速930の解説

930 また修行者は高慢であってはならない。また(自分の利益を得るために)遠回しに策したことばを語ってはならない。傲慢(ごうまん)であってはならない。不和をもたらす言辞を語ってはならない。

 

 

また修行者は人間的思考の運動(高揚⇔消沈)を制し、何かを得たとしても高慢であってはならない。また自分の利益を得るために遠回しに策したことばを語ってはならない。常に自らの心によく気をつけ、傲慢(ごうまん)であってはならない。不和をもたらす言辞を語ってはならない。

スッタニパータ 迅速929の解説

929 修行者は、売買に従事してはならない。決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。

 

 

 

修行者は、自らの人間的思考の運動(損⇔得)を制し、売買に従事してはならない。決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。このように中道を保つべきである。

スッタニパータ 迅速928の解説

928 修行者は、非難されても、くよくよしてはならない。称讃されても、高ぶってはならない。貪欲(とんよく)と慳(ものおし)みと怒りと悪口とを除き去れ。

 

 

修行者は、非難されても、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)によく気をつけ、くよくよしてはならない。称讃されても、人間的思考の運動(高揚⇔消沈)を制し、高ぶってはならない。両極端を掴もうとする貪欲(とんよく)と掴んだ慳(ものおし)みと掴めない怒りと悪口とを除き去れ。

スッタニパータ 迅速927の解説

927 わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いとを行ってはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術を行ったりしてはならぬ。

 

 

わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いなどを聞いても心が動揺してはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術についても同様である。常に自らの人間的思考の運動(快⇔不快)によく気をつけ中道を保ち現象の観察に努めよ。

スッタニパータ 迅速926の解説

926 多く眠ってはならぬ。熱心に努め、目ざめているべきである。ものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。

 

 

多く眠ってはならぬ。自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制することを熱心に努め、目ざめているべきである。思考の運動を止める事をものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。常に中道を保つのである。

スッタニパータ 迅速925の解説

925 こころを安定させよ。うろついてはならない。後で後悔するようなことをやめよ。怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)に住まうべきである。

 

 

自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、こころを安定させよ。両極端をうろついてはならない。思考が運動して後で後悔するようなことをやめよ。思考の運動を止める事を怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は中道を維持し、閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)に住まうべきである。

スッタニパータ 迅速924の解説

924 食物や飲料や硬(かた)い食べものや衣服を得ても、貯蔵してはならない。またそれらが得られないからとて心配してはならない。

 

食物や飲料や硬(かた)い食べものや衣服を得ても、貯蔵してはならない。またそれらが得られないからとて心配してはならない。このような場合にも自らの人間的思考の運動(安心⇔不安)によく気をつけて修行を進めよ。

スッタニパータ 迅速923の解説

923 苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲観してはならない。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。

 

 

苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲観してはならない。思考の運動(快⇔不快)を止めて観察をするのである。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。このように常に自らの人間的思考の運動(快⇔不快)によく気をつけ観察に努めるのである。

スッタニパータ 迅速922の解説

921 〔質問者いわく〕、「眼を開いた人は、みずから体験したことがら、危難の克服、を説いてくださいました。ねがわくは、正しい道を説いてください。戒律規定や、精神安定の法をも説いてください。」

 

922 〔師いわく〕、「眼で視ることを貪(むさぼ)ってはならない。卑俗な話から耳を遠ざけよ。味に耽溺(たんでき)してはならない。世間における何ものをも、わがものであるとみなして固執してはならない。

 

〔師いわく〕、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、「眼で視ること「美⇔醜」を貪(むさぼ)ってはならない。卑俗な話「快⇔不快」から耳を遠ざけよ。味に耽溺(たんでき)「美味⇔不味」してはならない。世間における何ものをも、両極端を掴もうとし、わがものであるとみなして固執してはならない。