スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 迅速927の解説

927 わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いとを行ってはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術を行ったりしてはならぬ。

 

 

わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いなどを聞いても心が動揺してはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術についても同様である。常に自らの人間的思考の運動(快⇔不快)によく気をつけ中道を保ち現象の観察に努めよ。

スッタニパータ 迅速926の解説

926 多く眠ってはならぬ。熱心に努め、目ざめているべきである。ものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。

 

 

多く眠ってはならぬ。自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制することを熱心に努め、目ざめているべきである。思考の運動を止める事をものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。常に中道を保つのである。

スッタニパータ 迅速925の解説

925 こころを安定させよ。うろついてはならない。後で後悔するようなことをやめよ。怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)に住まうべきである。

 

 

自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、こころを安定させよ。両極端をうろついてはならない。思考が運動して後で後悔するようなことをやめよ。思考の運動を止める事を怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は中道を維持し、閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)に住まうべきである。

スッタニパータ 迅速924の解説

924 食物や飲料や硬(かた)い食べものや衣服を得ても、貯蔵してはならない。またそれらが得られないからとて心配してはならない。

 

食物や飲料や硬(かた)い食べものや衣服を得ても、貯蔵してはならない。またそれらが得られないからとて心配してはならない。このような場合にも自らの人間的思考の運動(安心⇔不安)によく気をつけて修行を進めよ。

スッタニパータ 迅速923の解説

923 苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲観してはならない。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。

 

 

苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲観してはならない。思考の運動(快⇔不快)を止めて観察をするのである。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。このように常に自らの人間的思考の運動(快⇔不快)によく気をつけ観察に努めるのである。

スッタニパータ 迅速922の解説

921 〔質問者いわく〕、「眼を開いた人は、みずから体験したことがら、危難の克服、を説いてくださいました。ねがわくは、正しい道を説いてください。戒律規定や、精神安定の法をも説いてください。」

 

922 〔師いわく〕、「眼で視ることを貪(むさぼ)ってはならない。卑俗な話から耳を遠ざけよ。味に耽溺(たんでき)してはならない。世間における何ものをも、わがものであるとみなして固執してはならない。

 

〔師いわく〕、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、「眼で視ること「美⇔醜」を貪(むさぼ)ってはならない。卑俗な話「快⇔不快」から耳を遠ざけよ。味に耽溺(たんでき)「美味⇔不味」してはならない。世間における何ものをも、両極端を掴もうとし、わがものであるとみなして固執してはならない。

 

スッタニパータ 迅速920の解説

920 海洋の奥深いところでは波が起らないで、静止しているように、静止して不動であれ。修行者は何ものについても欲念をもり上らせてはならない。

 

海洋の奥深いところでは波が起らないで、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を止め、静止しているように、静止して不動であれ。修行者は何ものについても欲念をもり上らせてはならない。

スッタニパータ 迅速919の解説

919 修行者は心のうちが平安となれ。外に静穏を求めてはならない。内的に平安となった人には取り上げられるものは存在しない。どうして捨てられるものがあろうか。

 

 

修行者は自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を止め、心のうちが平安となれ。外(現象)に静穏を求めてはならない。内的に平安となった人には取り上げられるものは存在しない。どうして捨てられるものがあろうか。

スッタニパータ 迅速918の解説

918 これ(慢心)によって『自分は勝れている』と想ってはならない。『自分は劣っている』とか、また『自分は等しい』とか想ってはならない。いろいろの質問を受けても、自己を妄想(もうそう)せずにおれ。

 

 

これ(慢心)によって『自分は勝れている』と想ってはならない。『自分は劣っている』とか、また『自分は等しい』とか想ってはならない。いろいろの質問を受けても、自己を妄想(もうそう)せずにおれ。それらは全て人間的思考の運動(勝る⇔劣る)だからである。

スッタニパータ 迅速917の解説

917 内的にでも外的にでも、いかなることがらをも知りぬけ。しかしそれによって慢心を起こしてはならない。それが安らいであるとは真理に達した人々は説かないからである。

 

 

内的にでも外的にでも、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を止め中道の眼によっていかなることがらをも知りぬけ。しかしそれによって慢心を起こしてはならない。それが安らいであるとは真理に達した人々は説かないからである。