スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ  洞窟についての八つの詩句773の解説

スッタニパータ  洞窟についての八つの詩句773の解説

773 欲求にもとづいて生存の快楽にとらわれている人々は、解脱しがたい。他人が解脱させてくれるのではないからである。かれらは未来をも過去をも顧慮(こりょ)しながら、これらの(目の前の)欲望または過去の欲望を貪(むさぼ)る。

 

 

人間的思考の運動による欲求にもとづいて生存の快楽にとらわれている人々すなわち運動を止めようとしない人は、解脱しがたい。他人が運動を止めて解脱させてくれるのではないからである。かれらは未来をも過去をも想像しながら、妄想に陥り、これらの目の前の欲望または過去の欲望を人間的思考の運動によって快⇔不快の運動をしながら貪(むさぼ)る。そして求めては目の前に現れ、無常の世の中にあって、失っては苦しみ、現れては喜ぶ。その喜びには、この世の中の仕組みが無常であるが故にまた失うという苦がつきまとうのである。

 

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