771 それ故に、人は常によく気をつけていて、諸々の欲望を回避せよ。船のたまり水を汲み出すように、それらの欲望を捨て去って、激しい流れを渡り、彼岸に到達せよ。
人は何を中心に動いているのか?それは、様々な欲望に基づいて動いている。人間的思考の運動(快⇔不快)の分別が感情へと作用し、それを取る。取ると運動をするので、禍福が発生する。故に苦しむのである。それを知って修行者は、自らの人間的思考の運動を制して、感情へと作用することなく、あるがままに観察をして、激流を回避し、遂には彼の岸へと到達するのである。
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