スッタニパータ  武器を執ること939の解説

939 この(煩悩の)矢に貫かれた者は、あらゆる方角をかけめぐる。この矢を引き抜いたならば、(あちこちを)駆(か)けめぐることもなく、沈むこともない。

 

 

この煩悩の矢に貫かれた者は、人間的思考の運動(浮⇔沈)によりあらゆる方角をかけめぐる。この矢を引き抜いたならば、あちこちを駆(か)けめぐることもなく、浮いたり、また、沈むこともない。聖者はこの運動によく気をつけて世の中を遍歴するものである。