スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇906の解説

スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇906の解説

906 かれらは自分の道を称讃するように、自己の教えを尊重している。しからば一切の議論がそのとおり真実であるということになるであろう。かれらはそれぞれ清浄となれるからである。

 

 

 

かれらは自分の道を称讃するように、自己の教えを尊重している。修行の過程において、自らの道に心が高ぶる運動は、人間的思考の運動である。自らの見方にこだわることも人間的思考であるから、かれらは荒波のうちにあるのである。自らの運動に気づかず一切の議論がそのとおり真実であるということになると思いこんでいるのである。かれらの考えによるとかれらはそれぞれ清浄となれるはずだからである。それを知って修行者は、自らの考えにこだわらず、他を排除せず、全てを鏡のようにうつしだし真理をとらえ遂には大円境地へ至るのである。

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