1067 「偉大な仙人さま。わたくしはその最上の安らぎを受けて歓喜します。それを知ってよく気をつけて行い、世の中の執著を乗り超えましょう。」
1068 師は答えた、「ドータカよ。上と下と横と中央とにおいてそなたが気づいてよく知っているものは何であろうと、ーそれは世の中における執著の対象であると知って、移りかわる生存への妄執をいだいてはならない」と。
師は答えた、「ドータカよ。上と下と横と中央とにおいてそなたが気づいてよく知っているものは何であろうと、その対象に対しての自らの反応の仕方、すなわち人間的思考の運動による反応の仕方である「好き⇔嫌い」に分けないように注意しーそれは世の中における執著の対象であると知って、移りかわる生存への、また手に入れたいと言う強い想いをいだいてはならない」と。人は、その想いによってこの無常である苦の世界に生れてくるのだから。
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