929 修行者は、売買に従事してはならない。決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。
修行者は、売買に従事してはならない。売れれば喜び、売れなければ怒り、買えれば喜び、買えなければ怒る。そうして心が動揺する。これは人間的思考の運動(喜⇔怒)である。常に人間的思考の運動を制して、決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。これも、親⇔敵の運動である。利益を求めて人々に話しかけてはならない。これもまた、利益⇔不利益の運動である。修行者は、この世に存在する様々な人間的思考の運動による誘惑を渡り終えて遂には彼の岸へと到達するのである。
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