スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ  欲望 770の解説

スッタニパータ  欲望 770の解説

770 無力のように見えるもの(諸々の煩悩)がかれにうち勝ち危い災難がかれをふみにじる。それ故に苦しみがかれにつき従う。あたかも壊(やぶ)れた船に水が浸入するように。

 

 

平坦だったかれの思考にこの人間的思考の運動すなわち煩悩の荒波がかれに襲いかかる。この人間的思考の運動は、振り子のような運動をするので、かれが求めているものをかれが掴んだとしても、必ず運動をして正反対のもの、すなわちかれが望まないものが目の前に現れるのである。それ故に苦しみがかれにつき従う。あたかも壊(やぶ)れた船に水が浸入するように。故に修行者は、この人間的思考の運動を止めて、荒波を回避せよ。そうして、破れた穴をふさぐのである。

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