1094 いかなる所有もなく、執着して取ることがないこと、ーこれが洲(避難所)にほかならない。それをニルヴァーナと呼ぶ。それは老衰と死との消滅である。
人間は、ものごとをすぐに、快、不快の2つに分け、その両極端に執着をし、欲しい欲しいと言う想いから所有をする。いかなる所有もなく、執着して取ることがないこと、これが、非難すべき洲であり避難所に他ならない。すなわち人間的思考の運動によって両極端に分ける事をやめ、執着をしないことである。人は、人間的思考の運動を完全に制止したときに、ニルヴァーナへと至り、その想いから解放され、老衰と死から解放される。それは、老衰と死との消滅である。
コメントを残す