スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇912の解説

スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇912の解説

912 聖者はこの世で諸々の束縛(そくばく)を捨て去って、論争が起ったときにも、党派にくみすることがない。かれは不安な人々のうちにあっても安らけく、泰然として、執することがない。ー他の人々はそれに執着しているのだが。-

 

 

 

人間は、「安心」⇔「不安」という人間的思考の運動を繰り返し、多数派に、くみして「安心」を得るべく党派にくみする。自らの好みにとらわれ、束縛され、雁字搦めである。聖者は、この世の中において、諸々の束縛を捨て去って、論争が起こったときも、「安心」を求めることなく、党派にくみすることもない。かれは人間的思考の運動をしている人々の中にあっても、安らげく泰然として執することがない。他の人々は、人間的思考の運動にとらわれて執着しているのだが。

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