スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ ティッサ・メッテイヤ819の解説

スッタニパータ ティッサ・メッテイヤ819の解説

819 そうして他人に詰(なじ)られた時には虚言に陥(おちい)る。すなわち、[自らを傷つける]刃(悪行)をつくるのである。これがかれの大きな難所である。

 

 

 

人間的思考の運動をしている修行者は、運動をするので、人間的思考にもとづいた、精神的な貪りを求めて、一見素晴らしい修行者に見えることもあるのだが、その心の奥底で人間的思考の運動を制していない修行者は、その運動によって、全く逆の姿が現れる。その姿が現れた時に、他人からなじられるようなことになった時は、虚言を言ってごまかそうとするが、この世の中は、自分が放った行為が未来を作るのであるから、結局はその行為が自らを傷つけるのである。これが、人間的思考を押さえられない修行者の大きな難所と言えよう。それを知って修行者は、常に怠ることなく自らの心癖に気をつけてこの煩悩の荒波をのり超えて彼の岸に到達せよ。

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