スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ ティッサ・メッテイヤ818の解説

スッタニパータ ティッサ・メッテイヤ818の解説

818 かれは諸々の(欲の)想いに囚(とら)われて、困窮者のように考えこむ。このような人は、他人からのとどろく非難の声を聞いて恥じいってしまう。

 

 

 

かれはなぜ、欲の想いにとらわれるのであろうか?人間的思考(快⇔不快)の運動をする人間は満たされることはない。快を一時的に得られたとしてもその感受感覚はすぐに下がっていくからである。下がるとすぐに次の感受を求めてさまよい続ける。彼の心には欲を求めて続ける激流が渦巻く。その想いが、かれに襲いかかる。更にかれの想いに拍車をかけるように他人からのとどろく非難が浴びせられる。かれには、押さえようのない欲望と満たされない想いに心は混濁する。人は知らねばならぬ。実に快、不快は、それを得た者が満たされるわけではない。無常であり、永遠には続かない快を得ることはできぬのだ。それを貪り求める事、それは麻薬患者の様相を呈する。聖者はそれを知って、感覚的感受による想いを制して不滅ののニュルヴァーナへ至るのである。

 

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