スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 老い804の解説

スッタニパータ 老い804の解説

804 ああ短いかな、人の生命よ。百歳に達せずして死す。たといそれよりも長く生きたとしても。また老衰のために死ぬ。

 

 

この世は無常である。無常であるが故に老いるし、生まれたものは必ず死ぬのである。それは、どんなに長く生きたとしても百歳足らずである。なぜ無常なのか?この無常の世界は、煩悩によって時間という無常である空間が作り出される。煩悩の激流による渦が時間なのである。人は、この煩悩である人間的思考の運動をすることによって、この無常の世に生まれる。そして全てを失って、想いによって、また生まれる。ここでは常住は存在しない。人はそれをわからずに執着をしては、生まれ、死に、生死をくり返しているのである。修行者は、この運動を静止せよ。生あるうちに完全に運動を制して、この無常の世に戻って来てはならない。

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