スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 最上についての八つの詩句802の解説

スッタニパータ 最上についての八つの詩句802の解説

802 かれはこの世において、見たこと、学んだこと、あるいは思索したことに関して、微塵(みじん)ほどの妄想(もうそう)をも構(かま)えていない。いかなる偏見をも執することのないそのバラモンを、この世においてどうして妄想分別させることができるであろうか?

 

人間は、この世において、見たこと、学んだこと、あるいは思索したことに関して、すぐに人間的思考である二元の運動に陥り両極端に分ける。すなわち、快、不快にである。この行為が未来を創って行くのである。このような思考の運動によって禍福が彼に襲いかかる。賢明な修行者はこの世において、見たこと、学んだこと、あるいは思索したことに関して、人間的思考の運動を静止して分ける事が無い。いかなる偏った見方をも執することのないその修行者を、この世においてどうして人間的思考(快⇔不快)の運動をさせることができるであろうか?かれは、人間的思考が作り出す煩悩の激流を渡り終わって、もはや後戻りすることは無い。

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