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人間の運命、輪廻転生は、同じような運動を繰り返しています。お釈迦様の成仏法(輪廻からの解脱)は、この繰り返される運動を止め、流れを正すことで、この迷いの転生(繰返しから)脱出する方法です。この輪廻は、私たちが生きている今も繰り返されており、大きくは12年周期で同じような出来事を繰返します(転生では日本人の場合400年周期つまり2回前の転生の続きが似たような生)。つまり、反応の仕方が同じであれば、形を変えて同じようなことが繰返し起るのです。ご自身の過去を振り返ると今起っていることが、過去にもあったような気がするはずです。全く同じであれば、自分自身の反応の仕方が同じ=進歩していないと言うことですので、その反応の仕方をしっかり見ていってそれを変える事により未来は変るのです。これは、死んでも生まれ変わりその続きが始まります。つまり、その反応の仕方によく気づいて、正しく変えて行くことが成仏法なのです。そしてそれを実践することで輪廻から解脱する事が出来るのです。そして、それを死者に教えること(お経や思念で)が先祖供養(成仏供養)です。
約12年周期で発動する三毒
人間はよく、物事が起って初めて対処する場合が多いのですが、実は、物事と言うのは、日々の積み重ねの結果起ります。例えば、貪りの積み重ねの結果12年後に経済危機が起る運動の人がいるとします。その場合は、その経済危機が起った時点が重要では無く、日々の貪りに気づき正す事が重要なのです。その事に日々気づく事で、12年後の経済危機は来なくなります。同様にガンになる転生を繰り返している人の場合は、怒りの心に日々気づき正す。最後に無明による迷いこれは、世の中の実相を正しく知る事によって正す事が出来るのです。そういう意味で、我々は、貪、瞋、癡へ日々偏らないように気をつける事が大事です。自分がどのような運動を繰り返しているのかを正しく知って、その運動を正して行きましょう。
輪廻転生夫婦の場合
結婚されている夫婦の前世を見ますと、本当に仲むつまじい夫婦が前世では敵同士と言う事も有ります。これは、人間的思考で生まれ変わりを運動している場合、もの凄く愛し合う二人が、違う世では憎しみ合う。つまり愛→憎しみを繰り返す運動になっているわけです。この場合、人間的思考で同じ事を繰り返すと反復しますので、人間的思考を止めて相手と過ごす。そうする事で本当の幸せをつかむ事ができます。
悪縁を良縁に変える
目の前に現れてくる人を見ていると、前世では、悪縁だった人も沢山います。例え前世で悪縁でも今生ではしっかり八正道にもとづいて接する事で、良縁に変える事が出来ます。潜在意識的に悪縁の場合虫が好かなかったり、つい人間的に返そうとする意識が働きますが、そこにしっかり気づいて止めて行く事が大事です。そうする事で、前世の時と違った縁にする事も可能なのです。つまり、常に自分の心に気をつけて全て五智の思考で返すと言う事です。
時間を発生させる原因となるもの
人間は、煩悩、執着に覆われて同じところを波を立ててくるくる回っています。このくるくる回ることで時間が発生するのです。
輪廻転生は、必ず未来へ生まれるとは限らない
日本人は、おおよそ100年周期で生まれ変わりますが、希に同じ時代に生まれ変わる人もいます。やり直したいと言う強い執着がそうさせていると思うのですが、生まれるとやはり生老病死苦を生じます。そしてまた、人間的思考のまま生まれるとやり直しても、その執着=苦しみのために苦を生じます(同じことの繰り返しなのです)。その想いが未来を創って行くので、常に自分の心が両極端(好き、嫌い)に偏らないように気をつけて日々過ごす事が大事です。