スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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お釈迦様は、苦を滅する道をお説きになりました。
ここからは説法問答によって視ていきましょう。

苦はどこから生じたのでしょうか?
苦は、執着から生じたのです。

執着はどこから生じたのでしょうか?
執着は物質的形態や名称から生じました。この物質世界の物には全て物質的な形や形態、名称がついています。例えばバラの花であれば、バラの花の形、臭い、バラという名前と言う風にそれぞれに名前や形、形態があります。それが有るがゆえに識別作用(分ける心)が生じ執着も生じるのです。

識別作用はどのようにして生じるのでしょうか?
人間の感受作用すなわち快、不快(好き、嫌い)から生じたのです。

快、不快は、なぜ生じたのでしょうか?
快、不快は人間の感覚器官すなわち六根から来るところの感受によって生じたのです。

六根とは何でしょうか?
六根すなわち
目(視覚から来る感受、美しい、汚い)
耳(聴覚から来る感受、心地よい音、いやな音)
舌(味覚から来る感受、美味しい、まずい)
鼻(嗅覚から来る感受、良いにおい、臭い)
蝕(感覚から来る感受、快感、不快感)
意(意識から来る感受、好き、嫌い)
人間は、この六根から来るところの感覚によって人間的思考すなわち好き嫌いに分ける感覚が生じたのです。