よく勉強させていただいております。空と尊さについて教えてください。
空と言うのは、無常と言う事ですね。この世の中は常に変化していきますので、空と言う事になります。つまりこの世の中に存在するものは全て空性がある。変化する性質を持っていると言う事になるわけです。人間的思考の運動(快⇔不快)が止められない人々は、この空性も持っている現象、物や、人、自分の環境、自分に執着をしていますので、それが変化すると苦しみます。現象に執着をしていますので、それが空と言う事になると認めたくない。抵抗します。それて苦しむのです。この苦しみが無明と呼ばれる部分です。では、人間的思考の運動(快⇔不快)を止めている修行者が観察するとどうでしょうか?空性を感じて今を見ている。今この瞬間にしかない現われを見て尊さを感じるのです。皆さんも感じるでしょう。秋にしか見れない紅葉を見たり、山へ登った清々しい気持ちなど、自然へ触れ合う事でも感じる事ができます。このように空性、変化があるからこそ、今、この瞬間が尊いのです。そのような気持ちで、修行者同士、あるいは目の前に現れる人々、動物たちを尊い存在として大切になさってください。
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