スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ  死ぬよりも前に858の解説

スッタニパータ  死ぬよりも前に858の解説

858 かれには、子も、家畜も、田畑も、地所も存在しない。すでに得たものも、捨て去ったものも、かれのうちには認められない。

 

 

 

かれには、子も、家畜も、田畑も、地所に対してのこだわり(執着)は存在しない。すでに得たものも、捨て去ったものに対しても、執着は、かれのうちには認められない。人間は、人間的思考の運動(好き⇔嫌い)により、好きなものを欲し、嫌いなものを排除しようとする。そうしてそれを得ては、執着し手放そうとしないのである。そして捨て去ったものに対してもあれこれ思うのである。世の中は無常であるので、常住を願えば苦を生じる。すなわちこの人間的思考の運動によって激流が生まれるのである。修行者はそれを知って、自らの人間的思考の運動による反応の仕方に常に気をつけ、激流を渡り彼の岸を目指すのである。

 

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