1051 実に知ることなくして執著をつくる人は愚鈍であり、くり返し苦しみに近づく。だから、知ることであり、苦しみの生起のもとを観じた人は、再生の素因(=執著)をつくってはならない。」
その人間的思考の運動を知ることなくして執着をつくる人は、愚かであり、繰り返し苦しみに近づく。だからこの人間的思考の運動を知ることであり、この世は無常であると知ることなのである。執着が苦しみの生起の元だと感じた人は、執着によってこの苦しみの世界。すなわち無常の世界、失われる世界へ生まれてくるのであるから、再生の素因=執着を作ってはならない。若い頃の自分に戻りたいと思わないことだ。また、人生をやり直したいとも思わないことである。何度繰り返しても、それは失われていくのだと知って、この苦しみの世界へ生まれてきてはならない。
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