1047 プンナカさんがいった、「もしも供犠に専念している彼らが祭祀によっても生と老衰とを乗り超えていないのでしたら、わが親愛なる友よ、では神々と人間の世界のうちで生と老衰とを乗り超えた人は誰なのですか?先生!あなたにお尋ねします。それをわたしに説いてください。」
1048 師が答えた、「プンナカよ。世の中でかれこれ(の状態)を究(きわ)め明(あか)らめ、世の中で何ものにも動揺することなく、安らぎに帰(き)し、煙なく、苦悩なく、望むことのない人、ーかれは生と老衰とを乗り超えた、ーとわたしは説く。」
世の中で自らの反応の仕方を究(きわ)め明(あか)らめ、世の中で何ものにも両極端に動揺することなく、中道を守り安らぎに帰(き)し、煙なく、苦悩なく、望むことのない人、ーかれは生と老衰とを乗り超えた、ーとわたしは説く。この無常の世界に生まれてくるものは、目の前の出来事に対して両極端の反応をし、その状態にこだわって、その想いによって生まれてくるのであるから、自らの人間的思考の運動による反応の仕方を知りつくして、遂にはその運動を制して修行者よ、彼の岸へ到達せよ。
コメントを残す