919 修行者は心のうちが平安となれ。外に静穏を求めてはならない。内的に平安となった人には取り上げられるものは存在しない。どうして捨てられるものがあろうか。
修行者は、心のうちにある人間的思考の運動を止めて平安となるのだ。外に静穏を求めて「安心」⇔「不安」の運動をしてはならない。外に求める人間には、「安心」と言う失われる状態に執着をするが、この世は変化する世界であるので、その状態は儚くも崩れ去る。逆に内的に平安となった人には取り上げられるものは存在しない。人間的思考を制して執するものがなく取るものがない修行者にどうして捨てられるものがあろうか。
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