スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇903の解説

スッタニパータ 並ぶ応答ー長篇903の解説

903 或る人々が「最高の教えだ」と称するものを、他の人々は「下劣なものである」と称する。これらのうちで、どれが真実の説であるのか?ーかれらはすべて自分らこそ真理に達した者であると称しているのであるが。

 

 

 

人間的思考の運動が起こるとそこには正⇔誤の運動が起こる。「これだ」と思うことで、これのみが正しくて、他のものは全て誤りであると言う思考の運動が起こるのである。そうして、自らのみが真理に達したものであって、他は全て下劣なものとして排除しようとするのである。この運動はまさに人間的思考の運動なのである。聖者は、この運動を止めるものであって、この運動をするものではない。それを知って修行者は、自らの心の運動に常に気をつけ、荒波を回避し、遍歴せよ。

 

 

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