スッタニパータ 773 (第1の視点)

人間的思考の運動を止めようとせず、この快⇔不快の二元の運動にもとづいて生存の快楽に熱中している人々は解脱しがたい。他人が人間的思考の運動に気をつけてくれるわけではないからである。かれらは、人間的思考の運動にもとづいて未来はこうありたいと思慮し、過去にすでに起ったことに対してもあれこれ分別することをやめない。すなわちああすれば良かった、こうすれば良かったと、くよくよ考えるのである。そして現在も、その分別にあくせくと忙しいのである。この人間的思考の運動を止めない人々には激流が渦巻き、かれらを飲み込む。そして、溺れては浮かび、また溺れる。賢明な修行者は、そのありさまを観て、現在においても、過去についても、未来についても、この運動によく気をつけて静止せよ。そこから安らぎが得られるのである。