またさらに、世間には五つの人間的思考の運動(快⇔不快)に誘導する塵垢(ちりあか)がある。よく運動に気をつけて、それらを制するためにつとめよ。すなわち色かたちと音声と味と香りと触(ふ)れられるものに対する貪欲=人間的思考の運動(快⇔不快)を抑制せよ。
よく6根清浄と言うがそれはこの事である。つまり見るもの、聞くもの、臭い、味わうもの、触れるものこれがスッタニパータで出てくる5つの塵垢だがこれに意識(心)を加えて6根と言う。つまり、この6つの感じ取れるものに対しての反応の仕方(快⇔不快)によく気をつける事で中道を保つのである。その中道を保った眼で世の中を観察する事で気づきが生まれ、その積み重ねが智慧すなわち真理なのである。
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