ひとが、田畑、宅地、黄金、牛馬、奴婢(ぬひ)、僱人(やといにん)、婦女、親族、その他いろいろの人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす欲望を貪り求めると、手放しておけば彼に影響を及ぼさなかった対象がかれにうち勝ち、それらを掴むが故に、それらがもたらす危い災難(それらを維持するための災難)がかれをふみにじる。それ故に苦しみがかれにつき従う。あたかも壊(やぶ)れた船に水が浸入するように。故にこの無常の世で、何ものをも掴みあるいは掴もうとしてはならない。
スッタニパータ 欲望769、770の解説
スッタニパータ解説