スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 争闘865のご法話

スッタニパータ 争闘865のご法話

864 世間において、愛し好むものは何にもとづいて起るのですか。また世間にはびこる貪(むさぼ)りは何にもとづいて起るのですか。また人が来世に関していだく希望とその成就(じょうじゅ)とは、何にもとづいて起るのですか?」

 

「世の中で愛し好むもの及び世の中にはびこる貪りは、人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす両極端を掴もうとする欲望にもとづいて起る。また、人が来世に関していだく希望とその成就とは、それにもとづいて起る。」故に人間は輪廻するのである。

 

人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす欲望、その想いによって人は輪廻する。この世は無常であるから何かを掴んでも必ずそれは手放さないといけなくなるのである。それは愛する人であっても親しい友人であってもである。人はこの無常を知らずして追い求め輪廻する。この世は常に運動をしているので両極端に安住することはない。それが故に人は追い求めるのであるが、その想いは永遠に続く。手放さないことは出来ないからである。それを知って修行者は自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し遂には彼の岸へと到達したのである。

 

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