スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 死ぬよりも前に856のご法話

スッタニパータ 死ぬよりも前に856のご法話

両極端に対して依りかかることのない人は、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、中道による観察によって理法を知ってこだわることがないのである。かれには、生存のための妄執も、生存の断滅のための妄執も存在しない。修行者はこのような状態を目指すのである。

 

 

依りかかるという事は依存するという事である。人間は、人間的思考の運動(快⇔不快)が立ち上がると、快を掴めば安心し、不快を掴めば不安となり両極端を求めて心がうろつく。このような運動を繰り返しているのである。修行者はそれらの運動によく気をつけ、運動を止めて、運動を追いかけるのではなく、あるがままに観察をする。故に真理が見えるのである。このようにお釈迦さまは言われた。

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