ああ短いかな、人の生命よ。百歳に達せずして死す。たといそれよりも長く生きたとしても。また老衰のために死ぬ。この世は無常である。生まれてきた生命は、必ず死を迎える。このことを知った修行者は、この無常の世に愛着を持ってはならない。
人は、この世で「ああしたい」「こうしたい」と言う想いがある。そして道半ばで寿命が尽きた時、また生まれたいと言う強い思いが生まれその想いによってまた生まれてくる。この世に生まれた者には必ず死が付きまとう故にこの世に愛着を持ってはならないのである。人の寿命は短いものである故に修行者は寿命が尽きる前にそれらの想いを断ち切ってその想いから解脱し遂には安穏を観たのである。
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