スッタニパータ欲望769、770の解説(第10の視点)

769 ひとが、田畑、宅地、黄金、牛馬、奴婢(ぬひ)、僱人(やといにん)、婦女、親族、その他いろいろの欲望を貪り求めると、

 

770 無力のように見えるもの(諸々の煩悩)がかれにうち勝ち危い災難がかれをふみにじる。それ故に苦しみがかれにつき従う。あたかも壊(やぶ)れた船に水が浸入するように。

 

ひとが、田畑、宅地、黄金、牛馬、奴婢(ぬひ)、僱人(やといにん)、婦女、親族、その他いろいろの人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす欲望を貪り求めると、無力のように見えるもの(諸々の煩悩=それらを掴みたいと言う想い)がかれにうち勝ち危い災難がかれをふみにじる。それ故に運動によって苦しみがかれにつき従う。あたかも壊(やぶ)れた船に水が浸入するように。