正しい努力、正精進
善悪に対して正しい判断をして対処する努力
いまだ生ぜざる悪しきことは生ぜらしめんと志を起して、ただひたすらに、つとめ励み、心を振るい起こして努力をする。あるいはすでに生じた悪しきことを断とうとして志を起し、ただひたすらに、つとめ励み、心を振るい起こして努力する。あるいはいまだ生ぜざる善きことを生ぜしめんがために志を起し、ただひたすらに、つとめ励み、心を振るい起こして努力する。あるいはまた、すでに生じた善しきことを住せしめ、忘れず、ますます修習して、全きにいたらしめたいと志を立てて、ただひたすらに、つとめ励み、心を振るい起こして努力するこれを名づけて正精進と言う。
人間は、人間的思考の運動(好き⇔嫌い)のままに生きるのが常である。修行者は人間的思考の運動(好き⇔嫌い)を制することに努め励むことこれこそが正精進なのである。常に自らの人間的思考の運動(好き⇔嫌い)を見張り制して、中道を歩む。その時に気づきを得、真理を見るのである。
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