933 修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに気をつけて学べ。諸々の煩悩(ぼんのう)の消滅した状態が「安らぎ」であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて怠ってはならない
修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに自らの人間的思考の運動(快⇔不快)に気をつけて学べ。諸々の煩悩(ぼんのう)=人間的思考の運動(快⇔不快)の消滅した状態が「安らぎ」=中道であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて自らを観察することを怠ってはならない
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933 修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに気をつけて学べ。諸々の煩悩(ぼんのう)の消滅した状態が「安らぎ」であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて怠ってはならない
修行者はこの道理を知って、よく弁(わきま)えて、つねに自らの人間的思考の運動(快⇔不快)に気をつけて学べ。諸々の煩悩(ぼんのう)=人間的思考の運動(快⇔不快)の消滅した状態が「安らぎ」=中道であると知って、ゴータマ(ブッダ)の教えにおいて自らを観察することを怠ってはならない
932 諸々の出家(しゅっけ)修行者やいろいろ言い立てる世俗人に辱(はずかし)められ、その(不快な)ことばを多く聞いても、あらあらしいことばを以て答えてはならない。立派な人々は敵対的な返答をしないからである。
諸々の出家(しゅっけ)修行者やいろいろ言い立てる世俗人に辱(はずかし)められ、その不快なことばを多く聞いても、自らの人間的思考の運動(快⇔不快)によく気をつけ、制し、あらあらしいことばを以て答えてはならない。中道を歩む人々は敵対的な返答をしないからである。このように中道を保て。
931 虚言をなすことなかれ。知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。
両極端を得るために虚言をなすことなかれ。知りながら詐(いつわ)りをしないようにせよ。また生活に関しても、知識に関しても、戒律や道徳に関しても、自分が他人よりもすぐれていると想ってはならない。これらも全て人間的思考の運動(快⇔不快)である。それらに気づいて中道を保て。
930 また修行者は高慢であってはならない。また(自分の利益を得るために)遠回しに策したことばを語ってはならない。傲慢(ごうまん)であってはならない。不和をもたらす言辞を語ってはならない。
また修行者は常に自らの人間的思考の運動(快⇔不快)に注意し、高慢であってはならない。また運動を立上げて自分の利益を得るために遠回しに策したことばを語ってはならない。傲慢(ごうまん)であってはならない。不和をもたらす言辞を語ってはならない。これらは全て人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす行動であるからである。常にそれらによく気をつけ中道を保つことである。
929 修行者は、売買に従事してはならない。決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。
修行者は、人間的思考の運動(快⇔不快)がもたらす売買に従事してはならない。自らの運動を制して、決して誹謗(ひぼう)をしてはならない。また何かを求めて村の人々と親しく交わってはならない。利益を求めて人々に話しかけてはならない。このように常に自らの人間的思考の運動(快⇔不快)と向き合い、それらを制して中道を保つのである。
928 修行者は、非難されても、くよくよしてはならない。称讃されても、高ぶってはならない。貪欲(とんよく)と慳(ものおし)みと怒りと悪口とを除き去れ。
修行者は、非難されても、心の動揺=運動を制し、くよくよしてはならない。称讃されても、心の動揺=運動を制し、高ぶってはならない。自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、両極端がもたらす貪欲(とんよく)と慳(ものおし)みと怒りと悪口とを除き去れ。
927 わが徒は、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いとを行ってはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術を行ったりしてはならぬ。
わが徒は、人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、アタルヴァ・ヴェーダの呪法(じゅほう)と夢占(ゆめうらない)いと相(そう)の占いと星占いにも心を動かされてはならない。鳥獣の声を占ったり、懐妊術(かいにんじゅつ)や医術にも心が運動してはならぬ。それらをも制し中道を歩むのである。
926 多く眠ってはならぬ。熱心に努め、目ざめているべきである。ものぐさ(面倒くさがること)と偽(いつわり)りと談笑と遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。
多く眠ってはならぬ。人間的思考の運動(快⇔不快)を制することを熱心に努め、目ざめているべきである。制することをものぐさ(面倒くさがること)と何かを手に入れるために偽(いつわり)りと談笑と修行と無関係な遊戯と淫欲の交わりと装飾とを捨てよ。喜び=苦と感じ喜捨するのである。
925 こころを安定させよ。うろついてはならない。後で後悔するようなことをやめよ。怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)(寝る場所)に住まうべきである。
人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、こころを安定させよ。両極端にうろついてはならない。何かを掴み後で後悔するようなことをやめよ。運動を止める事を怠(なま)けてはならぬ。そうして修行者は中道である閑静(かんせい)な座所・臥所(がしょ)に住まうべきである。
923 苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲観してはならない。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。
人間的思考の運動(快⇔不快)を制せよ。苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲観してはならない。生存を貪り求めてはならない。恐ろしいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。無常を感じて、それらを掴むことなく手放すのである。