スッタニパータ 武器を執ること953の解説

953 動揺して煩悩に悩まされることなく、叡智(えいち)ある人にとっては、いかなる作為も存在しない。かれはあくせくした営みから離れて、至るところに安穏を見る。

 

 

自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、動揺して煩悩に悩まされることなく、中道を保ち、真理を見た叡智(えいち)ある人にとっては、人間的思考の運動(快⇔不快)に反応するようないかなる作為も存在しない。かれは、両極端を掴もうとするあくせくした営みから離れて、至るところに安穏を見る。これが中道による安らぎである。