2020-08

スッタニパータ解説

スッタニパータ 武器を執ること954の解説

954 聖者は自分が等しい者どものうちにいるとも言わないし、劣った者のうちにいるとも、勝れた者のうちにいるとも言わない。かれは安らいに帰し、慳(ものおし)みを離れ、取ることもなく、捨てることもない。ーと師は説かれた。聖者は、自らの人間的思考...
スッタニパータ解説

スッタニパータ 武器を執ること953の解説

953 動揺して煩悩に悩まされることなく、叡智(えいち)ある人にとっては、いかなる作為も存在しない。かれはあくせくした営みから離れて、至るところに安穏を見る。自らの人間的思考の運動によく気づいて制し、精神が動揺して煩悩に悩まされることなく、...
スッタニパータ解説

スッタニパータ 武器を執ること952の解説

952 苛酷なることなく、貪欲なることなく、動揺して煩悩に悩(なや)まされることなく、万物に対して平等である。ー動じない人について問う人があれば、その美点をわたくしは説くであろう。自らの人間的思考の運動(快⇔不快)を制し、両極端を回避して、...
スッタニパータ解説

スッタニパータ 武器を執ること951の解説

951 「これはわがものである」また「これは他人のものである」 というような思いが何も存在しない人、ーかれは(このような)〈わがものという観念〉が存しないから、「われになし」といって悲しむことがない。人間的思考の運動である「自分」⇔「他人」...
スッタニパータ解説

スッタニパータ 武器を執ること950の解説

950 名称と形態につて、〈わがものという想い〉の全く存在しない人、また(何ものかが)ないからといって悲しむことのない人、20ーかれは実に世の中にあっても老いることがない。目の前の現象である名称と形態につて、人間的思考の運動(好き⇔嫌い)に...