スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ 欲望769、770の解説

スッタニパータ 欲望769、770の解説

769 ひとが、田畑、宅地、黄金、牛馬、奴婢(ぬひ)、僱人(やといにん)、婦女、親族、その他いろいろの欲望を貪り求めると、

 

 

770 無力のように見えるもの(諸々の煩悩)がかれにうち勝ち危い災難がかれをふみにじる。それ故に苦しみがかれにつき従う。あたかも壊(やぶ)れた船に水が浸入するように。

 

 

人は、何故、欲望によって、災難に見舞われるのでしょうか?それは、人が、様々な、欲望を追い求めることによって、視野が狭くなり、一方的な見方になるからです。つまり、その対象しか見てないし、見えてない。ですから、その対象にまつわる災難が襲いかかってきます。欲望を制することが出来たらどうでしょうか?全く同じような状況にあっても、それを観ることができれば、災難は回避できます。その人の盲点から、激流が侵入して、気づいたときには水浸しの状態です。私たち修行者は、常に自らの人間的思考の運動によく気をつけて、その運動がもたらす欲望には災難がついてまわることを知って、それら思考を制して、よく対象と自らの心を観察し、危険を回避して世の中を生き抜くのです。

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