1105 ウダヤさんがたずねた、「瞑想に入って坐(ざ)し、塵垢(ちりあか)を離れ、為(な)すべきことを為しおえ、煩悩の汚れなく、一切の事物の彼岸(ひがん)に達せられた(師)におたずねするために、ここに来ました。無明(むみょう)を破ること、正しい理解による解脱(げだつ)、を説いてください。」
1106 師(ブッダ)は答えた、「ウダヤよ。愛欲と憂(うれ)いとの両者を捨て去ること、沈んだ気持ちを除くこと、悔恨(かいこん)をやめること。
師(ブッダ)は答えた、「ウダヤよ。異性に対する人間的思考の運動(愛⇔憎)(喜⇔悲)の運動と言う両者を制し、捨て去ること、浮き⇔沈みの運動による気持ちの運動を除くこと、現状の(良⇔悪)の運動を制し、悔恨(かいこん)をやめること。そうして寂静にして中道を保つのである。