スッタニパータ  武器を執ること937の解説

937 世界はどこも堅実(けんじつ)ではない。どの方角でもすべて動揺している。わたくしは自分のよるべき住所を求めていたのであるが、すでに(死や苦しみなどに)とりつかれていないところを見つけなかった。

 

 

 

世界はどこも寂静ではない。どの方角でもすべて人間的思考の運動(快⇔不快)をしている。わたくしは自分のよるべき住所を求めていたのであるが、すでに人間的思考の運動(生⇔死)を制止できずに死んだものや人間的思考の運動(禍⇔福)による苦しみなどにとりつかれていないところを見つけなかった。