スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ  並ぶ応答ー長篇902の解説

スッタニパータ  並ぶ応答ー長篇902の解説

902 ねがい求める者には欲念がある、また、はからいのあるときには、おののきがある。この世において死も生も在しない者、ーかれは何を怖(おそ)れよう、何を欲しよう。

 

 

ねがい求める者には両極端の欲念がある、また、何かを失いたくなく、はからいのあるときには、両極端に対するおののき(執着)がある。この世において死も生も在しない者、ーかれは何を怖(おそ)れよう、何を欲しよう。人間的思考の運動(快⇔不快)にとらわれた人々は、快を得ては、失うことを恐れ、それを欲するが、運動をするので必ず不快がかれを襲う。故に「はからう」のである。しかしながら快を得たものには必ず運動により不快が襲いかかるのであるから、かれはそれに恐れおののく。そうして運動しては次の快を求めてまた生れてくるが、運動をするのでそれは失われ、また生を欲するのである。それが輪廻転生である。聖者はそれを知って、人間的思考の運動を制する。かれにはもはや生も死も在しない。すなわち解脱したのである。

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