スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ  武器を執ること 941の解説

スッタニパータ  武器を執ること 941の解説

941 聖者は誠実であれ。傲慢(ごうまん)でなく、詐(いつわり)りなく、悪口を言わず、怒ることなく、邪(よこし)まな貪りと慳(ものおし)みとを超(こ)えよ。

 

 

聖者は誠実であれ。人間的思考の運動を制して傲慢(ごうまん)でなく、詐(いつわり)りなく、悪口を言わず、怒ることなく、邪(よこし)まな貪りと慳(ものおし)みとを超(こ)えよ。これらは全て人間的思考の運動に関連して起こる。人間的思考の運動「高慢⇔悲観」により高慢が起こり、「快⇔不快」の運動により何かを得るためにあるいは不快を排除するために「いつわり」が起こる。また、不快により悪口が起こり、怒りが生じる。また快を得れない場合も怒りが生じる。そうして、この両極端の欲望を貪り求める。またそれを得ては、手放したくなく「ものおしみ」が起こる。これらが起こった場合は、すべて人間的思考の運動をしているものと知れ。聖者はそれを知って、あらゆる人間的思考の運動を制して遂には彼の岸へと到達するのである。

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