スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ  死ぬよりも前に852の解説

スッタニパータ  死ぬよりも前に852の解説

852 (遁欲(とんよく)などから)遠ざかり、偽(いつわ)ることなく、貪(むさぼ)り求めることなく、慳(ものおし)みせず、傲慢(ごうまん)にならず、嫌(きら)われず、両舌(かげぐち)を事としない。

 

 

人間は、人間的思考の運動(快⇔不快)により遁欲(とんよく)を生じる。その運動を制し遁欲などから遠ざかり、それを欲して偽(いつわ)ることなく、貪(むさぼ)り求めることなく、得たものを慳(ものおし)みせず、快を得ても傲慢(ごうまん)にならず、嫌(きら)われず、両極端の思考によって両舌(かげぐち)を事としない。すなわち、人間的思考の運動を制することが出来なければ、それらが生じるのである。修行者は、常に自らの人間的思考の運動の仕方に注意し、自らの動きに集中して、制御し、世の中の激流を乗り越えよ。さすれば、この世の中が、全く違う世界だと言うことに気づくであろう。まるで、物語の裏側を見るように思考が変わるのである。死ぬよりも前にその領域へ到達せよ。

 

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