スッタニパータ suttanipata

スッタニパータは、お釈迦様が実際にお話しされたことばです。

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スッタニパータ  死ぬよりも前に851の解説

スッタニパータ  死ぬよりも前に851の解説

851 未来を願い求めることなく、過去を思い出して憂(うれ)えることもない。[現在]感官で触れる諸々の対象について遠ざかり離れることを観じ、諸々の偏見に誘われることがない。

 

 

人間は、未来を想像して人間的思考の運動をする。すなわち、ああしたい、こうなりたいである。そして想像しては快を感じ、快を想像できなければ絶望感となり不快となる。そして現在生きながらも、感覚で触れるものすなわち、目、耳、舌、鼻、触、意識で感じたものに対して快⇔不快の運動をする。そして過去を思い出しては、あのときは良かった⇔悪かったとこれも人間的思考の運動である。見よ、全てが人間的思であり考煩悩の激流である。聖者は未来を願い求めることなく、過去を思い出して憂(うれ)えることもない。[現在]感官で触れる諸々の対象について遠ざかり離れることを観じ、諸々の偏見に誘われることがない。そうして、遂には彼の岸へ到達したのである。

 

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